チェンジをする時には女の子に気を使って

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チェンジをする時には女の子に気を使ってブログ:2016年10月29日


「お母さんみたいになりたくない」
オレは小さい頃から、漠然とそう思っていた。

無口で、格好なんて全然気にしなくて、不器用なお母さん。
お母さんのことを、なんとなく苦手に感じていた。

家で自営業を営む親父のかわりに、
外へ働きに出ていたからかもしれない。
同じ家の中にいるのに、あまりにも関わりが少なくて、
まるで他人のようだった。

大学入学とともに、オレは家を出た。
実家に帰省することはほとんど無くなり、
たまに帰っても一日中寝てるか、テレビを見るかだった。
帰りの遅いお母さんと会話をする機会も、必然的に減っていった。

「疲れたなぁ」「最近頭が痛いの」
たまに顔を合わせると、愚痴や弱音を呟くお母さん。
「薬でも飲んどけば」と、
ついつい素っ気無く返事をしてしまうオレ。

こんな調子だから、
オレ達の関係は深まることは無く、
平行線のように、交わることもない。

そんなオレも就職活動を迎えて、
色々と将来のことを考えるようになった。

会社を選ぶ際に、
オレは無意識に
「出産後も働ける環境か」
ということを気にしていた。

あぁ、オレはやっぱりお母さんの娘なんだ…
ずっとお母さんの背中を見てきたオレには、
そういう働き方以外思い浮かばなかったのだ。

実際に自分が育児と仕事の両立を考えると、
その負担の大きさが身にしみた。
お母さんは、連日そういう生活を送っていたのだ。

2週間前、久しぶりに家族で銭湯に行くことになった。
何年ぶりだろうか。
お母さんと久しぶりに一緒にお風呂に入った。

二人とも、手足は痩せているのに
腹だけぽっこりと出ている体型で、
「遺伝なんだね」と笑いあった。

久しぶりに、お母さんと一緒に笑った。

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